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後は僕が怯まずに計画を実行に移す勇気を持ち続けられるかどうかだけが問題です。

午後9時はとっくにすぎて45分もしたころ、ついにチヤイムがなりました。
内側からロックを解除して、ドアを開けます。

細淵メガネの奥にいつもにも増して、つりあがったキツイ眼差しがそこにありました。
でも今日の僕は、そんなことに今さら怯んだりはしません、準備は万全なのですから。
「どうぞ」 あごをすくうようにしてリーダーに部屋にはいることをうながします。

「ここでいいわ」 いつもの金切り声ではなく低く冷たい感じのリーダーの声です。

「外に聞こえますよ、とにかく中へ」 
シナリオで考えたとおりのセリフで、相手をそこに残したまま僕は部屋の中へ歩き窓辺に立ちます。
僕の思ったとおり、リーダーはドアを閉めて真っ直ぐの視線で僕を睨んだまま部屋の中へとはいってきました。

「君って最低だね」
吐き捨てるような口調です。

「あのときだけの約束だったはずよ、いつの間にあんな写真」
「返しなさいよ、今すぐ返して謝ればなかったことにしてあげるから」
僕を睨みつけたまま低い声でリーダーが言いました。

「あいかわらず、偉そうな話し方ですね」
「別になかったことにしてくれなくてもいいですよ、好きにしていただければ」
彼女の反応は予想していました、僕はあわてずに言い返しました。

彼女の視線が一層冷たく厳しくなったような気がしました。
「そう、返すつもりはないんだね。」
「それじゃあ私は帰るわ、どうせそうだろうと思ったけど、君の思うようなことはしないから」

「いいんですね、あの写真」
これは拙いセリフかもしれません、あきらかに脅迫です。
我ながら最低だとは思いますが、相手が相手ですから多少は卑怯な手段も仕方ありません。

けれども、リーダーも来る道すがら、事の成り行きの予想はしてきたのでしょう。
簡単には軍門に下りません。
「やっぱり最低ね、Mといい君といい、仕事も最低だけど、人間はそれ以上に最低」
「好きにしなさいよ、どうせ本当にバラまく勇気なんかないクセに」

2009.12.17 
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